【野外教育】成功しなくていい

どうも、まっちゅうリーダーです。
野外でご飯を作るときは見栄えにこだわります。



今日のテーマですが、今年度1回目の活動を終えたということもありますので、【野外教育】についてお話したいと思います。

私は、大学では生涯学習を専攻し、その中でも研究分野は野外教育でした。野外教育の必要性を学んだうえで、YMCAのアウトドアクラブを企画・運営しています。

野外教育と聞くと、何のことか分かりにくいと思いますが、意外と奥が深いものです。単純にアウトドアアクティビティーを行うというものではありません。

その中でも意外と思われる【失敗】と言われるものに対して肯定的な考え方を持っているお話をしたいと思います。そもそも失敗という概念はあんまりなく、長い目でみて【過程】であると捉えています。


アウトドアクラブでは、アドベンチャーやアタッククラブになるとグループの成長・個人の成長を促すためにネイチャーゲームやイニシアティブゲームを行います。そのほとんどは全員が協力しなければ【成功】しない作りになっています。そんなゲームを通して、グループの中での役割を理解し、個人の持つ個性や強みを生かすことが目的となっています。


しかし、ゲームの内容によっては難しいものもあり、制限時間内に【成功できない】ことも起こります。一般的にゲームをして成功できないと【失敗】と認識されてしまいます。野外教育では、この【失敗】はマイナスなイメージとしては捉えず、【プロセス】として捉えていきます。なので、失敗して当たり前、成功するためには必要なステップとして肯定的に捉えます。

ここで、大切にしなければならないのは【プロセス】です。ゲームが始まってから終わるまでにどんなことが起こったかをグループカウンセラー又はプログラムリーダーがしっかりと観察します。ゲーム後又は活動の最後におこなう【ふりかえり】でこの【プロセス】を紐解いていきます。


【ふりかえり】では、ゲーム中に成功に近づいた時に何が起きたか?誰のなんという言葉でグループが動いたか?などをふりかえっていきます。ゲームに夢中になっていると誰が言ったことか覚えていないことがほとんどです。そこで成功までに誰のどんな言動があったかをシェアしていくことで、その子どもたちの役割が見えてくるのです。
このことは、ゲームだけではなくプログラム一つ一つに言えることで、例えば野外炊飯でも同じように調理が失敗でしびちゃびちゃのカレーができても【ふりかえり】を行い、どんな【プロセス】があったかを確認していきます。そのうえで、次はびちゃびちゃにならないためにどんなことができるかを考えていくのです。

YMCAのプログラムでは簡単に【模範解答や方法】を教えません。もちろん、進め方のロードマップは示しますが、自分たち(グループ)で考えることを大切にしています。単純な自然体験活動に留まらず、自然という教材を用いて全人的な教育になるようにプログラムを実施しています。


【成功しなくていい】というのは、大きな物差しで見たときにはまだ【過程】であるということ。

また、【成功】や【失敗】で物事を図るのではなく、そこに至るまでの【プロセス】を大切にしているということです。

お家に帰ってきて、「今日失敗しちゃった」と落ち込んでいても、成長する過程において大切なことだと思ってください。トライ&エラーを繰り返していくことで子どもたちは成長していきます。

コメント

  1. 活動を通じて子供もリーダーも成長していきます。親は送り出すだけでなく、親も準備の過程や帰宅後の子供との振り返りで成長してけるって事を最近よく感じます。
    やっぱり奥が深い分野ですね😃

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    1. そうですね。うちも今年から長男が参加しているので例会後にはどうだったかふりかえります。それぞれの感性がありますので、そのとき感じたことを素直に吸収してもらいたいと思います。

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